①高級車を乗り回し、日本に高級ブランド品を買いに来る都会人がいる一方で、農民戸籍というハンディを背負い、工場において低賃金で働く労働者がいる。

②イタリア料理のレストランで、家族連れが高級なワインを何本も空ける一方で、マクドナルドの片隅で、一つのハンバーガーを二人で分け合うカップルがいる。

③次の投資先として、海外に別荘を探し求める企業幹部がいる一方で、シェアハウスで同居生活をする『蟻族』と言われるワーキングプアがいる。


  2010年、世界第2位の経済大国になりましたが、一人あたりのGDPは日本の十分の一程度、日本に及ばないレベルです。こうなる一つの理由は、中国がとてつもなく広いからです。全国に省が23個、自治区が5つ、直轄市が4つ、特別行政区が2つあります。


  直轄市と大きな市には区、県が置かれ、自治州には県、自治県、市が置かれ、それぞれの地域には、独特の風俗文化、言語(方言)、街並みと生活があります。中国は政治的に、一部は経済的に統一されていても、各地に住む住民までもが同一、均等な環境で過ごしている訳ではないのです。


  外国人が中国ビジネスを考える時、その地の実情よりも、日本人なら日本人が多いところ、欧米人なら欧米人の多いところに行きたい、という心理が無意識に働くようです。日本に溢れている中国の情報、と言うより、一部の都市についてしか説明されていない情報だけで判断すれば、偏った見方になるのも仕方がないのかも知れません。


  地域のインフラ、生活環境、外資政策、ノウハウなどが優れているから、というのは理解できますが、誰にでも、と即決するのは考えものです。進出の多い激戦区で、まるで日本にいるのと同じような環境下で、消耗戦を繰り広げるのでは、何のために中国進出したのか分かりません。


  中国はどこでも一緒、探すのも面倒だ。そう考えずに、あなたの業種、投資条件、進出目的を見直し、それに適した地域を選ぶことを優先するほうが、中国ビジネスの成功確率は高まるのです。


  北京、上海に劣らぬ実力をもった、潜在的な成長力を兼ね備えた地方都市は、まだまだあります。あなたの街を、ぜひ見つけてください!