ビジネスを成功させるためには、次の二つの段階に分けて考えることが必要です。
  第1段階 ビジネスリスクを回避し、儲けを創り出すこと。

  第2段階 儲かる状態を守り続けること。


  すなわち、儲創(モウソウ)儲守(もうしゅ)を強く意識し、実践することが求められます。ここで、ビジネス競争(ゲーム)のルールである法の中でも、知的財産に関連する法の規定を無視するわけにはいきません。

  第1段階において、商品を開発して市場に売り出す際には、関連する知的財産権(特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権等)のチェックを怠ることはできません。

  もし、販売した商品が、他人の権利を踏むような事態に陥れば、損害賠償金の支払いや、設計変更等で多大の費用が必要となり、儲けを創りだすことができなくなります。そのため、商品の企画段階で、知的財産権のチェックを行い、ビジネスリスクを回避する必要があります

  また、儲けを創り出すためには、ヒット商品を生み出す必要があります。ここで、役に立つのがヒットの法則(MPDP理論)です。MPDP理論とは、M(マーケティング)、P(パテント)、D(デザイン)、P(プロモーション)の4つが揃うことで、ヒット商品が生まれるというもので、ネジザウルスというヒット商品を開発販売する株式会社エンジニアの高崎社長が、自身の経験側に基づいて唱えているものです(高崎氏ブログ)。

  なお、P(パテント)につきましては、特許取得に限るものでなく、商品が有する基本特性の優位性と置き換えて考えると、種々の製品分野に適用することができます。

  第2段階において、ヒット商品が創り出した儲かる状態を守るためには、競合品を排除する必要があります。ここで、他社が模倣できないような技術に特徴がある商品であれば、ノウハウとして管理することで、競合品の出現自体を防ぐことができます

  しかしながら、通常は、競合品の出現は避けられず、競合品対策をしなければ、売り上げが低減し、儲けを守ることができないことが明白です。そのため、競合品の参入障壁として、知的財産権が有効な手段となります。

  また、競合品より一歩先の改良品を投入し、儲けを守ることも有効な手段となります。さらに、知的財産権は、時には模倣品を攻撃する有効な武器となり得るものです。知的財産権は、ビジネス社会という戦場において、時には地雷となり、時には武器となり得るものです。ビジネスで成功するために、知的財産権を活用し、儲創儲守を実現して下さい。