助成金・補助金という言葉は、社会人であれば聞いたことくらいはあると思います。これらは、もらったら返済する必要がないので(あったら融資です)皆さん大変興味のあるようです。これに頼っているうちは一人前とはいえませんが、起爆剤にはなるかもしれません。狙ってみるのも悪くはないでしょう。

 そんな補助金・助成金ですが、年度末から年度初めになると新しいものが出てきて公募されたりします。例えばこんな感じです。

新興国市場開拓等事業費補助金

 そこで、今回は補助金・助成金について書いていこうと思います。


2種類の助成金

 まず、助成金には大雑把にいって二つあります。

 一つは、要件を満たせば必ずもらえるものです。ハードルはそれなりに高いですが、それさえ満たせば必ずもらえるので、そのような会社は積極的に狙っていくべきでしょう。1回もらったら終わり、というものが多いようなので、後腐れ? がないのも魅力です。

 このタイプは、厚生労働省をはじめとする雇用関係の助成金に多いようです。年間を通じて行っていることが多いです。

例:雇用調整助成金

 もう一つは、総額や件数があらかじめ決まっており、それに従って助成を行うものです。国の支援策に従って募集されるもので、期限を切って案件を集め(彼らが思う)その優劣をつける、いわゆるコンペとなるタイプです。先の「新興国市場開拓等事業費補助金」などがその例で、経済産業省系に多く見られます。

 このタイプは、助成額が先のタイプより大きい傾向があり、事業内容さえ適合していればそれ以外のハードルはあまり高くないことが多いので、非常に人気があります。それ故採用は厳しく、倍率10倍を超えることも少なくないようです。

 また助成率というものがあり、多少手持ちが無いと大きな額は狙えませんし、後払いのものが多いため資金ショートの危険性もあるので注意が必要です。

 このタイプは後払いという性格からもわかるように、報告書を作成する必要があります。これが慣れないと非常に労力を要します。こちらも気をつけたいところです。